“結婚っていいな”_ファミリー婚が感じさせてくれたこと

2021.11.09

2021年6月に「旧軽井沢 KIKYO キュリオ・コレクション by ヒルトン」で結婚式を挙げられた貴之さん、春(うらら)さん。コロナ禍で悩まれながらも一年の延期後の開催に至るまでに新しいご家族を迎えてのご準備となりました。当日はご友人を巻き込む演出とご親族からのサプライズもあり、賑やかで温かいファミリー婚を実現されました。これまでのお気持ちや、今感じていらっしゃることを伺いました。

Q.「旧軽井沢 KIKYO キュリオ・コレクション by ヒルトン」での結婚式を決められた経緯を教えてください

貴之さん「私の勤務先が長野ということと、東京出身で東京からの列席者も多かったので、東京からも行きやすい軽井沢が候補地にあがりましたね」

春さん「その中でこの式場にしたのは、特に軽井沢と言えば緑っていうところがあるので、それが存分に感じられる所がいいなと思ったからです。それもあって緑の綺麗な6月という時期に決めました」

Q.当初から描いていた結婚式のイメージはありましたか?

貴之さん「友達は絶対に呼びたいなっていうのはあって、招待した皆さんとワイワイできればいいなと考えていました」

春さん「私も同じで、お世話になった友人をいっぱい呼んで、いっぱい写真を撮って、楽しい時間をつくりたいと思っていました」

Q.そんな中、2020年6月の予定から延期を決断されました。その頃のご心境は?

春さん「私は正直『結婚式をやりたい』って気持ちの方が大きくて。何故コロナで延期しなきゃいけないの、みたいな。やりたいけど、列席者の健康も考えて、本当にもう毎日悩んでいました。本当複雑ですね。その時期に結婚式挙げようとしていた友人に相談したり、どんな対策したらやれるかとかも考えました」

貴之さん「私ももちろんやりたかったんですけど、小さい子や祖父母も来る予定だったので、そこで万が一何かあった場合、楽しいはずの結婚式がそういうものにならなくなっちゃう、という思いから延期を決めました。ただ、結婚式を挙げること自体をやめる、という選択肢はなかったです。延ばしてもちゃんとやろうって」

Q.延期先の時期はどのように決められましたか?

貴之さん「いつ収束するか分からない中での延期だったので、当初は半年くらいあければ大丈夫なんじゃないかなと、一度次の冬の時期にしようかなとも考えていました」

春さん「その中で、子供の出産予定が12月ということもあってまた一年後の緑の季節にしようか、と。きっとその頃には収束しているよね、って話をしていました」

一年の間にあったこと

Q.延期後の日程2021年6月まで一年間、どう過ごされていましたか?

春さん「乃々香が12月に産まれてから、子育てが中心になってしまって、なかなか準備が進まないというのは本当に苦労しました」

貴之さん「そうですね、結婚式の自分たちのプランと同時に、そのタイミングで乃々香を誰に預けて、ミルクはどのタイミングであげるかとか、もう1個別のプランを作るのが大変でしたね」

春さん「ただ準備期間が長くなった分、子育ての合間にインスタで「#コロナ結婚式」って調べて、コロナ禍で結婚式やっている人たちがどんな対策しているのかとか、コロナ禍でも楽しくできる工夫やファミリー婚の乗り切り方ついて調べたりしました。

それを参考に実際に私たちも、マスクを列席者全員に渡したり、除菌シートを全員分座席に置いたり、そういう工夫を取り入れました」

Q.2021年6月のご予定が近づき、どんな心配事やご決断があったのでしょうか。

貴之さん「春になってもあんまりコロナが収束してこなかったので、実際またできるのかっていう心配と、いよいよ実際にやるって決まった時に、誰を呼ぶかっていうのを迷い始めました。

結果、会社の人たちは呼ぶのをやめました。何かあった時に皆が同じ会場にいて、同じ職場に戻った時に、2週間とか皆自宅待機になっちゃうと職場がまわらなくなっちゃうのを心配して。会社の方もそれがいいんじゃないかって言ってくれました。ただ、友人は変わらず呼びました」

春さん「私は特に祖父母の列席に迷いました。祖父母もギリギリまで悩んでいて、コロナになってからはもちろん妊婦の時からずっと会えていないので、孫に会いたいっていうのもあるし、本当に来たいけど、でもどうしよう…みたいな感じで。本当にギリギリまで悩みましたが、祖父母の気持ちを尊重して、やめた感じですね」

“会えない”を、満たしてくれた家族からのサプライズ

Q.式の演出で工夫されたことは?

貴之さん「友人という安心感もあり“突撃インタビュー”にサプライズで7名ほどお願いしました。当日は、あまり至近距離で集まらずとも、皆が参加できるような演出ができたらいいなと思っていたのと、二次会の予定もなかったので、皆がドキドキするようなサプライズ要素を意識しました」

Q.そんな中、ご家族からのサプライズもありましたね。

春さん「はい、私の母と姉が企画してくれたサプライズだったのですが、当日列席できなかった祖父母からのサプライズ映像が流れました。全く気がついてなくて、当日は感動しましたね。小さいときの思い出を話してくれて、結婚おめでとう、というメッセージやこれからは乃々香と3人で仲良く頑張ってねというメッセージがあって、、、。
当日は、テレビ電話を式中繋げてくれていたみたいで、祖父母も喜んでくれたようです」

Q.当日、特に印象的だったことは何ですか?

貴之さん「私の父が泣くとは全然思わなかったですね。母は泣くと思っていたのですが。でも友達からは好評でしたけど(笑)。『あのお父さんの涙にやられたよ』って。父も式の後で、『泣いちゃったよー』って言っていました」

春さん「私も妊婦の時から出産まで友人にほぼ会えていなかったので、久しぶりに会ったと思ったらもう赤ちゃん産まれているんだね、みたいな。結婚式のおかげで、友人同士も久しぶりに会えたっていう声も多かったです。あとは『コロナ禍なのに式やってくれてありがとう』っていってくれたのが何より嬉しかったです。挙げること自体悩んでいた中でほっとしました。その時に『あぁ結婚式を挙げて良かったな』と思いましたね」

“結婚っていいな”_ファミリー婚が感じさせてくれたこと

Q. 乃々香ちゃんを迎えてのファミリー婚はいかがでしたか?

貴之さん「皆が子どもの一挙手一投足で笑ったりして、和やかで笑いが多かった結婚式だったんじゃないかなと思います。当初から描いていた“賑やかな結婚式がしたい”という、その通りになりました」

春さん「乃々香がいて、かっちりとしたというよりは、アットホームな柔らかいほんわかした感じの式ができたので、すごくよかったなと思いました。家族や友人たちがずっと笑っていたなというのが印象的ですね」

Q.結婚式をされて改めて感じていらっしゃることを教えてください

貴之さん「コロナ禍だからというのもあるのかもしれないですけど、“結婚っていいな”って。オンラインとかも増えていますけど、人と人が会って話してお互いの昔話とか今の状況を話し合う、やっぱり直接会うって本当にいいなって思いました。
結婚してから時間が経って子どももいたりしましたけど、3人で結婚式できるってなかなかないので、家族の紹介も皆にできてよかったです」

春さん「まずは、本当に結婚式をやってよかったなって。本当に悩んだので。本当に悩んだんですけど、当日、友人や親族の顔を見た時に、やってよかったなって本当に心の底から思いました。コロナ禍だったからこそ余計にそう思えたのかもしれません。
旦那さん側の家族もいて、あぁ、家族になれたんだなって、感動したというか。

あと、悩んだ末直前で来られなくなっちゃった友人もいたんですけど、その友人からも電報やメッセージが届いたりして、友人も改めて、私のことを大切に思ってくれているんだなって実感できました。

式に来てくださった方、やむを得ず来れなかった方、どの方も気持ちをちゃんと届けてくださった。それが、結婚、そして結婚式をしてすごく嬉しかったことです」

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