2部制ウェディングと招待状に込めたふたりの想い。ゲストが結婚式を楽しみに迎えてくれるための工夫と仕掛け

2022.06.20

2021年3月に挙式と親族のみの会食、同年12月に職場や学生時代のご友人を招いた100名規模の披露宴の2部制ウェディングを実施された賢二さんと晶子さん。大勢のゲストをご招待するにあたりゲストが結婚式を楽しみにしていただける工夫を凝らしました。

Q:ご結婚をお決めになった当初はどんな結婚式にされたいと思っていらっしゃいましたか?

賢二さん「楽しいことをしたいなとか、皆がやらないことをしたいなと思っていました。エンターテインメントな雰囲気が好きなので、ただ見てもらうのではなく楽しんでもらいたいと思っていました。」

晶子さん「私は実はそんなに結婚式自体にあまり憧れがなかったんです。周りの友人はこんなドレス着たいとか話していましたが、私は質素に家族だけとか小規模でやるのかなと。でも夫やプランナーさんとお話を進めていくうちに、楽しいことをしてみたいと思うようになりました」

Q:コロナ禍での結婚式準備で不安もあったのでは?

賢二さん「結婚式をすると決めた時は、コロナはここまでまん延していませんでした。ですが、準備を進める段階で意識せざるを得なくなって、コロナがこんなに影響するとは思っていなかったです」

晶子さん「そうですね。でもコロナ渦で友達と会いづらくなってしまったのですが、結婚式の招待状を送った時に、『楽しみにしている』と言ってくれる友人が大勢いて、それで不安な気持ちが和らぎました」

Q:2部制ウェディングはプランナーからの提案とのことですが、もともと2部制ウェディングスタイルはご存知だったのですか?

晶子さん「あまりよく知らなかったですね。最初は招待したい人を一斉にお招きするような規模で考えていたのですが、コロナ感染者数がどんどん増えてきて、家族だけの小規模の挙式を検討しました。家族からは正式な式を見たいという声もありましたし、親族を招待するとなると年齢層も高いので大人数のゲストと接触させることも不安でした。そんな中で2部制ウェディングの提案を受けました」

賢二さん「2部制ウェディングの開催について全く抵抗はなかったです。
こんな状況なので、けじめとして結婚式をあげて家族にしっかりとお披露目して、あとは状況に応じて自分たちの好きなように友人たちと同窓会をするみたいなイメージができました」

晶子さん「私はすごく緊張する性格なので、親族同士でゆっくり食事という家族婚はとてもよかったです。そこで両親に花嫁姿をしっかり見てもらえたし、花嫁の手紙も読み上げて、しっとり良い式になったかなと思いました。そして、披露宴はわいわいと気兼ねなく楽しいイメージを大事にしたかったので、両方の良さがあったかなって思います」

▲ゲストとおそろいのドレスコードカラーに合わせたブーケ・ブートニアで会場が一体感と華やかさに包まれた

▲ドレスコードを素敵に着こなしたゲストへ「ベストドレッサー賞」をプレゼント

招待状は結婚式の日時を伝えるだけではない、「ふたりの気持ちを届けるアイテム」。招待状に込めた想いとは

Q: 結婚式の招待状にはオリジナルメッセージやおふたりのプロフィールが記載されていますね

賢二さん「プランナーさんと相談して、ゲストが結婚式をワクワクしながら迎えてもらえるようなものにしようとしました。ふたりそれぞれのプロフィールを招待状に印刷したり、固めの文章ではなく、自分たちの言葉で文章を入れたり。『堅苦しくないパーティーです!』という雰囲気は出たかなと思います」

晶子さん「あとは、ドレスコードを設けることにしました。クリスマスから何日か過ぎてはいたのですが、クリスマスの余韻を楽しもう!ということで。楽しい雰囲気になったらいいなと思っていました」


Q: ゲストからの反応はいかがでしたか

賢二さん「男性側は、結婚式に呼ばれた時に服装をどうしようかと検索すると白いシャツじゃないとダメと書いてあることもあり、自分も結婚式に行くときは大人しくしておくか…と考えるのですが、私たちの招待状を渡した友人からは、ドレスコードがあるので『何着て行こうかなって考えているよ』と言われました。結婚式の前からすごく良い雰囲気になっていたようでした」

晶子さん「わたしの友人はグループで相談し合ったりしてくれていたようです。わざわざ探しに行って買ってくれた人もいたみたいで。『ドレス準備したよ!』と報告してくれる人もいて、楽しんでもらえていると感じました」

披露宴当日の情景。ワクワクしてもらう為のドレスコードで一気に会場が華やかに

Q: ドレスコードは「赤・白・緑・ゴールド」にされたとのことですが、ドレスコードのある披露宴はいかがでしたか?

賢二さん「入場した時に実際に会場の中の招待客を見て、華やかだなと思いました。雰囲気が一気にカジュアルな感じになってすごくよかったと思いました」

晶子さん「ドレスコードを身につける場所がみんなそれぞれ違っていて、それを見つけるのが楽しかったです。どこに身につけようか考えて、準備してくれたんだろうなと思うと嬉しかったし、ただ出席するだけじゃないっていう形はすごくよかったと思いました」


Q:ゲストに感謝を伝える為にお二人で演奏もされたのですね

賢二さん「お互い特技である、私はサックス、妻はピアノで親に感謝を伝える場にしました。サックスは私が高校の時から続けさせてもらっていて、妻はピアノが弾けるので、『じゃあやるしかない』と」

晶子さん「3月の挙式の日にサックスとピアノを演奏して、12月の披露宴の時はお色直しの再登場の時にそれぞれ演奏する楽器を逆にして演奏しました。もう全然素人の演奏って感じでしたけれど(笑)緊張もありましたが、みんなを驚かせたいと思って必死で練習しました」

互いや周囲の方との関係性がより親密になれたのは、やはり結婚式を挙げたから

Q: 結婚式を挙げたことでおふたりのお気持ちや周囲との関係性に変化はありましたか

晶子さん「皆さんの前で、ふたりで『結婚します』とお伝えできたことで、自分たちのこれからの生活を頑張っていこうというモチベーションになったと思います。
結婚式をしないとか、家族だけの式だけではまた違っただろうなと。友人にも『私たちは夫婦になりました』ときちんと伝える場になったと思います」

賢二さん「来てくださった人たちとの会話はちょっと変わったかなって思いますね。『結婚してどう?』とか『どっか行ったりしないの』と職場の中で気にかけてくれることは多くなりました。いじられている感じですが(笑)」

Q:結婚式をご準備中の新郎新婦へアドバイスをお願いします

賢二さん「友人とか周囲の人に、『結婚式をするな』という人はいなかったので、私は準備段階で後ろ向きな気持ちはありませんでした。やりたいことはプランナーさんとよく相談させてもらっていました。友人の助言や色んな人の支えを受けながら結婚式を挙げて後悔はないと思います」

晶子さん「結婚式を挙げると挙げないではすごく違うと思います。どんな規模であれ、結婚式は形として、思い出作り、2人の決意を表明する場として挙げることはすごく大切かなと思いました。
わたしの両親も結婚式を開催してとても安心してくれたので、やはりぜひ挙げてほしいなと思います。準備は大変だし、私たちはドレスを何回も決めにいったり、プロフィールムービーも自作したりしたので、それにかかる時間とか労力はそれなりにありましたが、その段階も楽しいというか、挙げるまでの日々も忙しくも楽しい!っていう感覚があったので、ぜひ結婚式は挙げてほしいです」

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