式延期の困難を共に乗り越えた夫婦と仲間の絆。気持ちを切りかえて迎えた最高の一日

2022.07.11

2022年3月に「ザ ランドマークスエア オオサカ」で結婚式を挙げた翔太さんと真梨子さん。当初は2021年5月挙式の予定をコロナで延期を余儀なくされることに。不安を抱きながらの日々を共に乗り越えてくれた大切な仲間の存在が二人を勇気づけてくれていました。結婚式延期中の過ごし方や、皆で楽しくアットホームに過ごす披露宴の様子を伺いました。

Q:2021年5月ご予定の結婚式の日程変更をされていますが、背景を教えていただけますか?

翔太さん「当時、大阪だけでなく全国的にコロナが増えてきていて、どうしようかって、日々ニュースを見るたびに二人で相談をしていました」

真梨子さん「学生時代からの友人で、『結婚式にはこの子たちを呼ぼう』とずっと考えていたくらい仲がよかった友達が来られなくなり、彼女たちがいないのに結婚式するのか?という気持ちになりました。結婚式をする意味は他にもいっぱいあると思うのですが…。
私が医療関係の仕事をしているので、大学の同級生も、社会人になってからの友達も医療関係者なんですね。そうするとほとんど招待すること自体に気を遣う人たちだったので、自分の結婚式を挙げたい気持ちや招待したい気持ちは、何というか、迷惑なんじゃないかなと考えてしまって、当時はかなりしんどかったです」

翔太さん「妻の中では、新郎側はほとんど欠席者もいないのに、新婦側の友人は来られない人が多くて、そのことで新郎の私の方に迷惑がかかるんじゃないかと考えていたと思います。もうそれだけ悩むのだったら延期したらいいんじゃない?って私からの提案でした。本当に辛そうでしたので、それなら今はやめようよと話しました」

Q:お気持ち的にかなり辛い状況だったと思いますが、どんな風にその時期を乗り越えていったのですか?

真梨子さん「結婚式をやりたい気持ちは変わらずあったけど、一方で「もうええか」みたいな投げやりな気持ちになったこともありましたね。結婚式をするとかしないとか、何も考えたくなくなったというか…そんな感じでした。
ただ、支えになったのが同時期に結婚式をする友人の存在でした。私たちと同じく5月に結婚式予定の友達が2組いました。1組は、私たちよりも先に延期を決めていました。みんなすごく悩んでいることを共感してくれて、『やってもいいのか、あかんのか分からんよね…』という気持ちが共有できたので、すごく支えになったかなと思います」

翔太さん「あとは、『一旦全てを忘れる』ということにしましたね。今まで色々と準備してきて、結婚式をどうするかって本当に悩んで、延期を決断して、5月から次の3月までまた日がだいぶ空くじゃないですか。その間また結婚式のこと考えると、ズルズル延期したこととかも思い出したりするのかなと思いましたので」

Q:ご友人の存在とおふたりできちんと話し合った結果、お気持ちもリカバリーできていったのですね

真梨子さん「そうですね。5月の最初に結婚式予定だった日に、結婚式に来てくれると言っていた友達たちが『せっかく休みとってるから遊びに行こう』と誘ってくれました。コロナだから制限はありましたが、できることを考えてくれて、その日を楽しくしてくれました。皆に『延期しても行くからね』と、言ってもらえて有難かったです。とりあえずこれで一回考えんでええわと、すっきりした気持ちになれました」

翔太さん「プランナーさんから、次の準備は11月くらいから開始しますということを連絡いただいていたので、それまでは一切考えないでいこうと、ふたりで決めて過ごしていました」

▲家族と仲間に見守られて終始なごやかな挙式と披露宴に

▲メッセージキャンドルは蓋を閉じるとふたりからの手書きのメッセージが現れる ▲困難を一緒に乗り越えた友人に新婦のブーケとおそろいの花束を贈呈して

披露宴は「ワイワイと楽しく過ごしたい」。“結婚式の延期”を乗り越えた友人たちにはサプライズの演出も

Q:お二人の結婚式で行ったゲストを楽しませる工夫を教えてください

真梨子さん「演出ではコロナだからできなかった、ということはほとんどありませんでした。ただ、私側で友人スピーチをお願いする子も含め来られなかった人もやはり多かったので、そこはオンラインを使用しました。親友にお願いしたスピーチはオンラインで中継してもらいました。後は友達がモバイルでテレビ電話を繋いでくれて、結婚式中もその友達と話せましたし、一緒にドレスの色当てクイズも参加してくれてみんなで楽しむことができましたね」

翔太さん「キャンドルメッセージは会場から歓声があがるほどでした。司会者さんがキャンドルの火を消したら、想いが伝わるというキャンドルの意味合いを話してくれていて、みんな『ふーんそういうもんなんや』なみたいな感じでやってみたら、そこにメッセージが出てきて、みんなの『わぁ~』がちょっとずつ広がっていく感じでした。皆とても喜んでくれていて、実際に『あれはすごくよかった』って反響がありました。私たちの年齢だと何回か結婚式って行ったことがあると思うんですけど、これは見たことがなかったですね」

真梨子さん「それと、結婚式延期を一緒に相談しあっていた友人たちに花束を渡したいと思ったのですが、プランナーさんと相談して、ただ普通に渡すのではなくてイベントとして渡すようにしました。結婚式は私たちの式よりも後に行う予定だったのですが、ウェディングケーキのファーストバイト演出を『ノーカウントバイト』として、二組に参加してもらいました。この後控えている自分たちの結婚式の時に『ファーストバイト』を行うので、これは『ノーカウントだよ』という意味で。参加してくれた友人からは、自分たちの式の予行練習になったよ、と。一組はファーストバイトをする予定がなかったみたいで、『こんなことしてもらえて嬉しかった』と言ってもらえました。この二組とは結婚式後もずっと仲良しで、交流がどんどん深まっています」

結婚式当日、慶びの時間は一瞬…。でも何にも代えがたい尊い一日を過ごせた

Q:結婚式で印象的だったシーンはどんなことですか?

真梨子さん「式の入場の時ですね。父と入場した時に会場の中に知っている人たちがいっぱいいるのを見て、こんなに来てくれたんだなって。高校の友達と、大学の友達と、社会人になってからの友達と、皆が同じ所にいるのすごいな、すごい景色だなって。分かっていたつもりでしたが実際に目にするとすごく感動しました」

Q:結婚式を終えて、結婚式にどんな思いをお持ちですか?

翔太さん「いろいろあったんですけど、結局やってよかったなっていうのが一番ですね。本当にそれに尽きるなと個人的には思います。終始本当に楽しかったんです。緊張とかじゃなくて、当初予定していた通りの“皆でワイワイ楽しめるような結婚式”、これがそのまま実現できたかなって思っています。時間はあっという間に過ぎてしまって、結婚式ってこんな一瞬で終わるんだなと思いました。でも本当に楽しい時間を1日過ごして、やってよかったと、本当に思いましたね」

真梨子さん「あんなに大勢の人にお祝いを一気にしてもらうことはないのでとても嬉しかったですし、結婚式をするまでの過程も楽しかったです。二人で『この人はこういうのが好きかな』と考えながらの準備も楽しかったです。
友人からは、結婚式をしてちゃんと親に感謝を伝えられる場面を作るのはそれだけですごいねって言われました。言われてみれば、親にも手紙を読むことなんてなかったので、そこもよかったかなと思えました。色んな人が私たちのために動いてくれているんだなと感じ取ることができて、色んな家族があるのでなかなか思い通りにできないご家族もいるのでしょうけど、私たちが楽しいように皆がさせてくれたと感謝でいっぱいです」

Q:これから結婚式を控えている方々へアドバイスをお願いします

翔太さん「準備とかコロナだとか考えると苦しい時はあるんですけど、やってみたら本当によかったってなるので、どんな形でもいいから自分たちのやりたいように結婚式を挙げてもらえたらいいと思います」

真梨子さん「最近は今までの結婚式と形が変わってきているじゃないですか。私たちもここで結婚式をさせていただいて、やりたいことは形を変えても何でもさせてくれたと思っています。色んなことを、形を色々変えて、人数も多くても少なくても、その人たちが考えてやるなら全部いいものになると思います。ぜひ今までの形に捉われず、ひとつの区切りとして結婚式ができたらすごく良い思い出になると思うので、楽しんでやってもらえたらいいなと思います」

前の記事を見る
一覧に戻る
次の記事を見る

RECOMMEND 関連記事