庭園の落ち葉が肥料に。結婚式へ繋がるコンポストの取り組み

2022.12.12

2022 年4月1日にオープンした「高宮庭園茶寮」。
レストラン、茶房、迎賓館、ミュージックホールを有するお越しいただく全ての方々にゆったりと時間を過ごしていただくための施設として誕生した本施設は、福岡市の指定登録文化財である「旧高宮貝島家住宅」を当時の趣はそのままに現代技術とデザインを融合させ、訪れる方々の新たな憩いの場になる事を目指してまいりました。

高宮庭園茶寮は、開業前からSDGsの考えを取り入れたプロダクトを計画してまいりました。
その中でも、今回は「コンポスト」についてお伝えしたいと思います。
コンポストとは、生ごみを肥料化する装置のこと。
高宮庭園茶寮では、生ごみではなく、広大な庭から採取できる落ち葉を肥料化する取り組みを行っています。
庭の管理を委託している都市造園さんと協力し、落ち葉を栄養たっぷりな肥料に作り替えているのです。

肥料で育った花で彩る結婚証明書

四季折々の自然が生い茂る庭園には、毎日大量の落ち葉が出てしまいます。単に捨てるのではなく、SDGsの考えの中で何かできることはないか…。そんな発想からコンポストが採用されました。肥料化した落ち葉は、庭だけでなく、裏庭の畑にも使われています。その畑では花を育てており、高宮庭園茶寮での結婚式を数週間後に控えた、新郎新婦様に、最終打合せの際に摘んでもらっています。そして押し花に加工し、結婚証明書に飾り付けることで「世界に一つだけの結婚証明書」を作っていただいています。

自然にもお客様にも喜んでもらえる会場へ

落ち葉が堆肥化するまでは、かなりの日数を要します。その間メンバーだけではなく、パートナーの都市造園さんも堆肥の管理をしていただいています。都市造園さんには、「一緒に会場を盛り上げている」一体感や、ご協力いただいていることへの感謝の気持ちが絶えません。お客様からは、「ここまで考えている会場って他に無いですよね」と嬉しいコメントも。コンポストは、まだ魅力を十分に伝えきれていない部分もありますが、今後ブラッシュアップを続け、“語れる”ものとして取り組んでいきたいと思います。

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