集まることへの思いが強くなった。 延期を経て実現できたオリジナリティ溢れるファミリー婚

2021.10.06

「ザ テンダーハウス」(白金台)で2021年7月にご結婚式を挙げられた洋(よう)さん、由梨さん。当初2020年4月の式を予定していましたがコロナ禍での開催に悩まれ、ご出産のご予定もあり、2021年7月への延期をご決断されました。ファミリー婚で迎えた当日はオンラインでのご参加者も集まり、オリジナリティ溢れる式となりました。当日までのお二人の心境と今感じられていることを伺いました。

Q.ご結婚式をされると決められたころは、どんな式を描いていましたか?

由梨さん「結婚が決まる前は結婚式への憧れが強くて色んな式を夢見て思い描いていたんですけど、実現するとなった際は、皆でワイワイ集まって楽しく過ごせるのが一番だなっていうのがありました。あとはオリジナルな感じにしたいなっていうのと、仕事柄、木を扱うので質感は大事にしたいっていうのがあり、『ザ テンダーハウス』のようにちょっと落ち着いた、雰囲気の良いところで挙げるっていうのがいいなと思っていました」

洋さん「これまで色んな人の結婚式に参加してきたので、自分の結婚式はどんな感じなんだろう、懐かしい人たちが一同に集まるってどんな感じなんだろうなってただ期待感をもっていましたね」

Q.当初の式は2020年4月のご予定でしたが、延期を迷われた頃のご心境を教えてください

洋さん「2020年の3月入った頃はまだそんなに感染者増えてなかったんで、なんとかなるだろうみたいな感じだったんですけど、、、」

由梨さん「4月頭に緊急事態宣言が出るって噂が出た辺りからこれはちょっとな、って。当時お腹に8カ月の子どもがいたんで、本当はどうにか二人で今のうちにやりたいっていうのもありました。当初の式は4月の予定で、延期を決めたのは本当に直前だったから、これまで用意してきたものが全くなくなるっていうのは嫌でしたし。

ただ、危険性もそうですけど、それ以上に来るゲストたちの気持ち的なことを考えると、楽しめないんじゃないかと、、、。まだまだコロナが未知なものだったんで、心配しながらやるのもなっていうのがありました。
自分たちのことよりゲストの心理的な心配の方が最終的には勝るので、延期しようという決断にいたりました」

洋さん「ただコロナがどうなるか全然分からなかったのと、産後どういう状態になるのか想像もつかなかったので、子供が1歳ぐらいだったら出来そうかな、というのと約一年後の結婚記念日にも近かった7月初めに延期することを決めました」

ゲストも親族も自分たちも、みんなが悩んで迷った1年間

Q.延期を決められてから一年間、苦労したところや逆に良かったところを教えてください

洋さん「うちは親と兄が東京じゃないところに一緒に住んでいるんですけど、結婚式の延期が決まってからもコロナもなかなか収束しないし、すぐ緊急事態になったりならなかったりみたいな所で、結婚式のことでずっと悩んでいるって話を聞いていました。親にそこの負担はかけてしまったかもしれません」

由梨さん「ウエルカムボードは作り直すことになった(笑)。挙式日もなんですけど、プロポーズの時にもらった花束の花びらを押し花にしてウエルカムボードを作っていたんですけど、1年経ったらだいぶ茶色くなっちゃって(笑)さすがに飾れないなっていうので作り直して。

でもそれが唯一二人で作ったグッズだったから良かったかなと思っている」

洋さん「ぼくは釘を打っただけですけど…(笑)」

由梨さん「あと良かったのは、アイテムを更に手作りできたこと。両親にプレゼントするウィエイトドールとかも、当初の予定のときは1週間前になってもまだ全然完成してなかったんですけど、今回はゆとりをもって作れたから。

あと、披露宴の時の髪飾りとイヤリングは全部自分で作りました。それは時期が延びたから、じゃあやってみようかなって思って。ネットで調べて材料を買いに行ったり。準備自体を楽しめたしコストダウンにもなったし、良かったなって」

Q.オンラインウェディングをご検討されてから実際に取り入れられた理由は何でしたか?

由梨さん「7月の式の数ヶ月前のサンジョルディコレクション(※)でオンラインウェディングの案内だけ見て、こんなのもあるんかなーくらいでそこまで考えてかったんですけど、第4波の緊急自体宣言延長が繰り返されていて、さすがに7月は大丈夫だろうと思っていたのが、ずっと延びているから本当にできるんだろうかっていう心配にもなってきて。

列席に関する返事もなかなか来ない人とかもいて、やっぱり悩んでいるのかなっていう。悩ませるのも申し訳ないってなった時に、断るのも気が引けるし、参加するのも気が引けるし、みたいな人にもう一つ選択肢があった方がいいのかなっていうのもあって」

洋さん「ちょっと迷っているのかなって人たちに、オンライン参加というのがあったらどうする?というのを聞いてみました」

由梨さん「そんなのがあるんだったら、ぜひオンラインで参加したいっていう方と、一方で列席にしてたけどオンラインにしようかなっていう人もちらほら出てきて。最終的に15名くらいがオンラインで参加してくれることになりました」

洋さん「都内へ行くことに抵抗を感じている他県の方の選択が多かったです」

由梨さん「私の方は家族の仕事の都合上で来られないっていう人もいましたね。あとはコロナで四国に移り住んだって子がいて。その子は“なかなか東京は行けないけど、オンラインでやってくれて久しぶりに結婚式参加できて嬉しいって”言ってくれました」

(※)サンジョルディコレクション・・・ポジティブドリームパーソンズでご結婚式を予定されている方が参加できる、結婚式に必要なアイテムや演出を見られる年3回のウェディングフェスタ

Q.親御様も直接参加されるか直前まで悩まれていらしたようですね

洋さん「私の親が、直接参加するかどうかずっと悩んでいて。オンラインで参加しようかとか、なかなかどっちにするか決まらなかったんで。オンラインでやるんだったらこうやるんだよっていうやり方の案内を兼ねて直接話しに行ったんですけど、話したら意外とすぐ前向きに列席するってことになって」

由梨さん「直接会いに行ってよかったよね、本当に」

洋さん「来たら来たでだいぶ楽しんでくれていました(笑)」

延期を決めてからサポートし続けてくれた人たちへ、込み上げた感謝の思い

Q.オンラインでのご参加者はどんな感想を持たれていましたか?

洋さん「今しか味わえない、経験できないことだから、楽しみにしているという話は事前にも聞いていましたけどね。あとは呼んだ人だけじゃなくて、その家族とか、家族ぐるみの付き合いがある人たちも一緒に入ってもらえたので、それは楽しんでもらえましたと思います」

由梨さん「子どもたちとかも一緒に会えたのでよかったかな」

洋さん「呼びたかったけど呼べなかった人とかも結構いるんで、オンラインでサプライズ参加してもらったりもして、盛り上がっていて嬉しかったです」

Q.披露宴中に印象に残ったことはどんなことですか?

由梨さん「私たちが入場する前からものすごい会場で笑い声が起きているから、楽しんでくれているのを感じられて嬉しかったな」

洋さん「私たちの席もステージ上みたいな感じじゃなくてソファ席にして、ゲストとの気持ちの距離感が近いなと思って。逆にリラックスできましたね」

由梨さん「皆帰るとき『洋ちゃんが泣くと思わなかった』って。あれはずるいって皆言ってた(笑)私は完全に予想されていたと思うんですけど。新郎があんなにボロボロ泣くとは、、」

洋さん「個人的には喋っているのをイメージしたら泣くかもしれないとは思っていたんですけど、色々こみあげてきたものがあの時はあって。実は当日の朝、会場に入った時点でちょっと感動して…泣きそうになっていました。由梨がいっぱい準備したものをウェディングプランナーの押田さんが並べてくれたりしていたんで、それを見て、あの頑張っていたやつの本番が実際に来たんだなっていう、そういう感動でしたね」

由梨さん「私も、両親は今回の結婚式の延期の際も相談に乗ってだいぶ支えてくれて、内心心配だったと思うけど私たちの意見を尊重して応援するよって言ってくれて、私たちを本当に思ってくれているんだなっていうのを改めて感じた中で当日のお手紙のシーンを迎えたので、感謝の思いに込み上げるものが大きかったです」

Q.ご親族様はご結婚式のご感想はいかがだったでしょうか?

洋さん「私の親には今まで出た結婚式で一番良かったよって毎回電話する度に言われます。『勇気を振り絞って来て良かった』って(笑)兄も楽しんでいましたよ。東京に来ることはあまりないので、親を連れて来られた満足していました。ひたすら『来られて良かったでしょ』って親に言っていました」

由梨さん「周りの人も楽しんでたから、本当に良い式なんだって感じたって、私の母にも伝えてくれていたみたいで、それを聞いて、心から楽しんでくれていたんだなって。本当に来られて良かった」

今だからこそ、皆で直接会って笑い合いたいと思った

Q.当初想定されていなかったファミリー婚。実際に挙げられていかがでしたか?

由梨さん「娘がいたからこそアットホームな、和やかな雰囲気でできて、オリジナリティもだいぶ高まり(笑)なかなかこういう結婚式にあったことがなかったので、それもよかったかなと。友達にも子供を紹介できたっていうのがありますし。

本当にプランナーの押田さんには助けられて、子供も一緒っていうのが当初はあんまり考えられていなかったところで色々提案して下さったり、どういう動きをしたらいいかとかアドバイスしていただけたので、本当に助かったのと、的確なアドバイスがあったから成功できたんだろうと思うので、本当にありがとうございました。

このご時世だからこそ、皆で直接会って集まって笑い合えるのが本当に良かったなっていうのと、延期を決断した時も結婚式当日も、本当に皆が私たちのこと思って集まってくれているというのを感じました。このご時世で結婚式をやることに対して否定的な人もいたりすると思うんですけど、実際そういうことは全く無くって、むしろ私たちのことを気遣って“大変だったね”とか、常に気にかけて言葉をかけてくれたんで、本当に良い人たちに囲まれているなっていうのを改めて感じたのが良かったかな。普通の結婚式でも感じられたと思うんですけど、今回のことで余計に感じられたかなと思います」

洋さん「それもあるし、高校とか大学とか、保育園の時の幼馴染とかもいたので、会社の人ももちろん、久々にそういった仲間にも会えました。当日はちょっとしか話せなかったんですけど、その時に改めてもっと色々会って話したいなって思いが強くなりました。今回の機会があって、最近の皆の顔が見れて、改めて集まりたいなっていう。コロナが落ち着いたら是非直接会いに行きたいなと今、思っています」

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