Q.当初より結婚式に対してどのような思いがありましたか?
夏子さん「これまで友人の結婚式に参列してきた中で、憧れみたいなのは沢山あって。私たち二人とも大人数で騒いで飲むのがすごく好きなんですよ。だから、結婚する前から『式をするならこういう人を呼ぼう』『こういうことやりたい』とか、そういう話をしてきていたんですよね。なので、結婚式を挙げるっていうのは何の迷いもなかったです 」
賢一郎さん「彼女(夏子さん)と歳の差もあるので、しっかりとした場を設けたいと心から思っていました。もし彼女が『挙げない』と言ったとしても、僕は『ちゃんと挙げなきゃいけないよ』って言うつもりでした。
あと、学生の頃ホテルで披露宴のアルバイトをしていたのですが、 新郎新婦入場、挨拶、乾杯やケーキ入刀など段取りが形式的だった印象が強くて。今回特に会社の特性上、エンタメ感ある列席者のことを考えるとかしこまりすぎるのは嫌で。飲み会でもサプライズがあった方が面白いと思うのと同じで、自分たちらしい、形式的ではない自由度の高い式をできるのが一番いいなと思っていたんです」
2021年4月に「ロサンジェルスバルコニー テラスレストラン&ムーンバー」で結婚式を挙げられた賢一郎さん、夏子さん。厳格なコロナ対策の配慮をしながら、大切な同僚や上司の期待に応える「宴」のひと時や、新たな「家族の繋がり」のスタートとなる場作りを実現されました。これまでのお気持ちや、今感じていらっしゃることを伺いました。
▲「家族の絆」をテーマにした披露宴の前半では、お二人のご令嬢とお父様とのカルテットの演出を
▲アイテム選びは妥協無く統一感のあるものでご準備されました
列席者の気持ちを一番に考えた、メリハリとケア
Q.披露宴の進行で、一部では「家族の絆」、二部では「宴-UTAGE-」をテーマに企画されていました。
どのようなところに拘り、創っていったのですか?
夏子さん「ここはウェディングプランナーの宮里さんにもご提案いただところなんですけど、コンセプトメイクをしっかりして、メリハリをつけて、列席者の方にどういう気持ちになってもらうかを明確にしまた。前半は家族への感謝を伝える回にして、ディズニーをメインコンセプトで、あったかいふんわりした感じにして、後半はJポップで私たちも歌ったりして同僚が楽しめるような時間にしました。ムービーやプロフィールカードなど、色々作ったのですが、それもしっかりコンセプトに合うように、というところはこだわりを持ちました」
賢一郎さん「エンタメ性の一方で親族のことも考えて、自由度の中にも厳粛さではないですが、家族への挨拶など、大切にすべきところはやろうと、そこは大事にはしていましたかね。実際に、列席者の中にもメリハリがものすごくあってあまりに泣いて笑って、いい意味で感情が溢れてヘトヘトになったっていう声もいただきました」
Q.コロナ禍での配慮や工夫したことは何ですか?
賢一郎さん「プランナーの宮里さんとお話しして決めていきましたが、各席のパーテーションは最後まで悩んだんですよね。でもまだコロナ禍と言われている状況だったので、最終的には円卓でも4席にして余裕を持たせてパーテーションを引きました。僕たちが「宴」と 言いながら何もケアもせずに式を挙げて不安を感じられるのも避けたかったので、 対策して本当に良かったと思います。安心して楽しんでいただくために、最後まで配慮しつつ悩んだところでした。
夏子さん「一方で親族も、最近のお盆とかお正月にも集まっていなくて、そろそろ対面で会いたいという気持ちもあったと感じていて。心配はもちろんありつつも、しっかり感染対策をして、この際どこかでその場を設けた方が精神的にもいいんじゃないかと思いました。
あと、結構『これくらいだったらどうかな』みたいなことは列席者に直接聞いて、それで安心してもらえるラインみたいなのを探りました。『行きたい、やりたい』っていうのは皆言ってくれていたので、中止というよりもどこまでやるかという方に考えをしっかり持っていって、開催したという感じです。
例えば、地方から来る方は東京開催だから余計心配されると思うんですけど、どういう交通手段で、どういうホテルだったらできるみたいな話をオンラインで会議を開いて直接聞いて、ちゃんと安心できるようにしました」
リアルで集まることでしか叶えられなかった空気
Q.ご親族がリアルで集まることにも拘られたと伺いました
夏子さん「その頃、私の父が癌の治療をしていて、母はオンライン参加にしたほうがよいんじゃないかと心配していました。ただ、私は『逆にこの機会を逃したくないんだ』と言ったんですよ。人間には寿命があるから、どこかでそういう機会を設けないと後悔するタイミングがくるからって。そしたら母も『そうだよね』って言ってくれました。当日は久しぶりに親族とあってすごく楽しそうにしてくれました。その後父は亡くなってしまったので、結婚式に親族が集まって、最後に楽しい時間を過ごしてもらうことができ、本当にやってよかったと思いました。
Q:列席者の感想で印象的だったことは何ですか?
賢一郎さん「まずは、上司に『すごく感動した』といってもらえました。『こんな式見たことがない、自分が参加してきた式の中でも最高だった』みたいなメッセージももらったりして。すごく嬉しかったです。もう一つはこれだけの会社の方や親族が集まるということが数年無い状態でしたので『皆とようやく会えて良かったね』という話もたくさんありました」
夏子さん「確かに『皆と久々に集まれて良かった』というのはたくさんありました。『これまでで一番泣いた、笑った、感動した』という言葉をいただきましたが、久々に皆で集まったから、感情が高まったっていうのもあるかもしれないです」
結婚式を通じて、また新しい人生のスタートを
Q.お2人自身が披露宴の中で特に心に残っているのはどんなシーンですか?
賢一郎さん「彼女には大学時代からの親友がいるのですが、その3名が余興をやってくれていました。これまで親友の婚式の時は、彼女も顔に色を塗ったりとか、そういう激しめな余興をしていたので、今回はどんな感じなのかな、、とソワソワしていたんですけど、
僕たちの式の当日は、映像での余興になっていて、コロナをしっかり考えたイベントをやってくれたのが正直びっくりしたなと。楽しんでもらうのと同時に会場や列席者を配慮して、考えてくれたんだなというのが伝わってきました」
夏子さん「私は、娘2人と夫のお父さまのカルテットの演奏には泣きそうになりました。練習していたのは知っているし、何をやるのかも知っていたんですけど、実際に列席者の前で『なっちゃんはこの曲が好きで、、、』とか紹介しながらおじいちゃんと孫で奏でる演奏をリアルに目の当たりにして。こんなに祝福してくれていたんだって、改めて心から感じられました」
Q.これから式を挙げることを考えている新郎新婦にメッセージを伝えるとしたら?
夏子さん「特に新婦の方は結婚式で妥協したくないポイントがある気がします。私たちは曲・音楽と、中でも私自身は衣装と、アイテムがそうだったのですが、終わってみて妥協しなくてよかったなって。衣装とか会場のお花とかもずっと残るものなので、 絶対に妥協したくないポイントは大切にしたほうが良いと思います」
賢一郎さん「コロナを意識しながらも自由度の高い式が挙げられたのが何より良かったなと思っています。今後式を考えている人がいるとしたら、地方に住む親族、老若男女色んな人が来ると思うので、コロナや感染をとても意識される方に寄せた式を挙げるというのが一番良いのかなと思います。僕たちはそこを一緒に考えられるロサンジェルスバルコニーのスタッフさんと式を挙げられて良かったなと思っています。
今は、結婚式を通じて新たな繋がりでできた関係もあるので、その人たちとの交流も始まって、また楽しい人生になっていくんじゃないかとワクワクしています」
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