始まりは、2022 年11 月頃。
ただの客室の修繕だけで終わらせるのではなく、プロジェクトとして、SCS の在り方や、体験価値を提供するため、それを実際に体現していくSCS の中心人物たちを集め、自分たちが大事にしていることや、感じている課題、そして、自分たちが何をしたいのかを約3か月かけて話し合っていきました。
話し合いの中で、共通して出てきたことは、「コンセプトを大事にしている」ということ。そのコンセプトに対する提供価値にも共感していて、今あるコンテンツやハードなどをとても大事に思っているため、コンセプトは変えずに、活かしていくと意見が合致しました。
一方で、SCS のコンセプトを体現し、お客様に情緒的価値を感じてもらうために足りてないものは何なのか―。
「スケープス ザ スィート(SCS)」が、リニューアルを経て新たなステージへ。
ただの改修ではなく、"色" をテーマに、葉山の魅力をより深く体験できる空間へと進化しました。
この土地の風景、空気、人々の営み――すべてを感じ、心が解き放たれる特別な時間へ。
SCSが届ける、新しい価値と体験のカタチについて迫りました。
受け継がれるコンセプト
課題を話し合う中で、「この土地の魅力を感じてもらう機会提供が足りてない」という意見があがりました。「もっとお客様にSCS を利用してもらいたい」「三浦野菜をもっとこだわりたい」という話が多く、葉山の景色・物・人をとにかく愛し、その魅力を多くの人に伝えたいという想いで溢れていました。
開業時からのコンセプトがもたらしている、情緒的価値「凛とする」「リセットされる」「気づきを得る」「落ち着く」という考え方。
この情緒的価値を伝えるためのコンテンツとして、ジャグジーやアクティブレスト、葉山の色から導き出した4色の客室、原色に忠実な映像と原音に限りなく近いサウンドを体感するAV 機器がありました。しかし、さらに解釈しやすく伝えるために、リニューアルと新しいコンテンツ開発を進めていくこととなりました。
これからのSCS – 何度でも訪れたくなる場所へ
「美しいランドスケープへ、その日私たちはエスケープする」というコンセプトを通じ、お客様に感じていただきたい“情緒的価値” を引き出す商品開発を行いました。そこで、無限にあるリンクするコンテンツの中で「どのように“SCS らしさ” を表現するか」となり、コンセプトと情緒的価値だけではなく、判断軸を加えて理解しやすくしました。
その判断軸が、客室の4 色にインスパイアされて、導きだした“色”です。
一言に“色”といっても、“カラー”という意味の色だけでなく、“風情”や“性格”という意味の色もあり、より解釈しやすく、伝えやすいように創られたのが「土地の色を通して葉山の魅力をプレゼンテーションする」という言葉です。
このようにプロセスをふみ、2023 年4月のリニューアルオープン時に、料理、送迎での寄り道、本とティーペアリング、サンセットバーなどがブラッシュアップされ新たにスタートいたしました。
今後も、葉山という土地で季節ごとの性格や雰囲気をしっかりと伝え、来るたびにこの町のことが好きになり、「何度でもここへ来たい」と思っていただける場所であり続けるため、常に新しい視点で考え、企画を発信し続けます。
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